Voices from the Field | Japan Earthquake and Tsunamiとは...

2011年3月11日に発生した東日本大震災によって被災地は深い悲しみと苦悩,そして絶望に包まれました.厳しい状況は続いています.被災者の方々は苦しみに耐え,前へ向かって今も闘い続けています.

彼らの声は聞こえているでしょうか?-はい,聞こえています.今も,これまでも,たくさんの声が発せられています.ある声は悩みや不安について,ある声は希望を賭けた挑戦についてです.しかし多くの声は母国語「日本語」によって発せられています.この言葉の壁によってコミュニケーションが難しくなっています.被災地以外,特に海外へとこれらの声が届いたらどんなによいことでしょうか.

聞こえないというあなたへ,本ウェブサイトVoices from the Field | Japan Earthquake and Tsunami”は,被災地からの便りをお届けします.被災地からの便りを,事実上の国際標準言語である英語に直すことで言葉の架け橋を担います.被災地の状況がよくわからず不安を感じる,被災者を助けたいがどうしたらよいかよくわからないというあなたに是非このウェブサイトをご覧いただきたいと思います.

便りを届けるのは誰でしょうか.まずNPOなどの災害復旧支援団体がブログ等に記事を書いています.これを英語に翻訳するグループがいます.そして記事を編集し,掲載するグループがいます.これら3つのグループは互いに離れて活動していますが,メールなどインターネットを活用することでサイト運営が可能となっています.

第1のグループとしては,特定非営利活動法人レスキューストックヤード(RSY,本拠地:名古屋市),特定非営利活動法人日本災害救援ボランティアネットワーク(NVNAD,本拠地:西宮市),財団法人日本財団ROADプロジェクト(本拠地:東京)等に関わっていただいています.第2のグループとしては,豊中市で活動している「翻訳グループ TranSpinoff」の皆さんが参加しています.
.第3のグループは,NPO日本総合防災学会(IDRiM Society,本拠地:宇治市)が担っています.

Voices from the Field | Japan Earthquake and Tsunamiは,あなた,そして閲覧いただく皆様に支えられています.社会的イノベーションの一つの試みとして少なくとも1年間は続けていきます.知力と気概を互いにぶつけあう,この協働的な取り組みは,各自が遠く離れていようともインターネットを介して隣づきあいであるかのように進められ,専門家と広く一般の方々との間で新しい何かがやがて生み出されていくものと確信しています.このようにして本ウェブサイトは世界とつながっていくことを目指します.

ウェブサイトに対するモニターを募集しています.お申し込みいただきましたら「登録モニター(Registered Monitor (RM))と呼びます)としてモニター調査にお答えいただくとともに,記事に関連して自由に書き込みができます.
登録方法は簡単です.
1)サイト管理者(admin@voicefromfield.com)に氏名,国籍,現住地(都市名),メールアドレスをお知らせください.これらの情報を外部に公表することはありません.
2)登録通知を受け取ったらサイトにアクセスし,パスワードを変更した上で掲示板等に自由に書き込みをしてください.翻訳活動などに参画いただくことも可能です.ご希望の方はお申し出ください.
3)内容のみならず本サイト全般についてもサイト管理者admin@voicefromfield.comまでご意見ください.

あなたもVoices from the Field | Japan Earthquake and Tsunamiにぜひ参加してください!

※本活動は,京都大学防災研究所(特別緊急共同研究23U-04)の支援を得ています.
Last modified: Wednesday, 28 September 2011, 01:59 PM